中古住宅の価値、適正評価
みなさんこんにちは山の頂日和です
今回は日経の気になる記事から中古住宅の
市場活性化についてのお話しです
■市場活性化への算定モデル
国土交通省は中古住宅の市場活性化に乗り出します。住宅の担保価値に立地の良さや省エネ改修などを反映する評価モデルを作り、中古物件でも住宅ローンを借りやすくする。築年数を主な評価基準にしていた現状の見直しを促し、米欧に比べ新築に偏る日本の住宅市場の課題を解決する狙いがあります。
■立地や省エネ改修も反映
中古の戸建て住宅は建築から20年から25年程度で建物の担保価値がゼロとされる慣行があります。ですが都市部など好立地の物件は築年数が経過しても、高値で取引される事例が珍しくありません。近年は住宅所有者の生活様式や嗜好に応じて、断熱性能を改善する省エネ改修やリノベーション(大規模改修)も増えています。築年数だけの判断ではこうした住宅の価値を反映できず、ローン承認を滞らせています。現在の状況は中古住宅の市場を停滞させる大きな要因になっています。
■新築偏重の是正促す
自前の評価モデルを持たない地域金融機関は住宅ローンを提供したくても担保価値が低くて十分な融資ができません。マンションでは約6割で取引価格などを参考に評価をしています。日本は新築住宅の人気が高く、住宅市場に占める中古住宅の割合は15%にとどまります。米国の80%や英国の89%に比べると遅れをとっており、市場拡大の余地は大きい。高齢化の進展で増加する空き家問題の解決にも、中古住宅の市場の活性化は役に立ちます。子育て世代などが良質な中古住宅を売買しやすい環境を整えることも急務になっています。