住宅ローン膨張220兆円
みなさんこんにちは山の頂日和です
今回は日経の気になる記事から日本の住宅ローンの融資残高が膨張しているお話しです。
■住宅ローン膨張
日本の住宅ローンの残高が膨張を続け、2020年6月末日には220兆円を超えました。ただ、住宅の資産価値は伸び悩んでいます。ローンの負債以上に住宅の資産価値が上がり続けている米国とは対照的です。日本では金利上昇リスクがある変動型を選ぶ人が7割を超え、金利が0.1%上昇すれば国内全体で利息負担が約1100億円増えるとの試算もあります。返済に行き詰まり住宅を売っても、負債が残って家計が破綻するおそれがあるかも知れません。
■日本は中古市場小さく
住宅は家計の非金融資産の大きな部分を占める例が多い。ただ、日本は中古住宅の価値が低く評価されやすい。中古市場が小さく、「住宅寿命」は40年弱と米国や英国より大幅に短いことが影響しています。欧米に比べれば新規宅地の造成などは容易で、住宅ローン減税などの支援策も拡充された日本は一見新築コストは安いですが、投資したお金に対して資産価値が低い住宅は、ローン完済後の生活にも問題を及ぼします。
■金利上昇にリスク
金利上昇リスクがある変動型を選ぶ人ほど、住宅価格に対して高額なローンを組む矛盾も目につきます。住宅金融支援機構の調査では、変動型を選ぶ人の半数近近くは住宅価格の90%超の融資を選んでいます。そのうちローン諸費用なども合わせて住宅価格を超えた額を借りる「100%超融資」も約12%に上ります。止まらぬ円安にも金融緩和の継続を訴える日銀。それでもいつかは金融政策を正常化していかなければならないとしたら、膨張が続く住宅ローンの現状は日本経済のリスクになる危険性があります。