財産を水害から守る
みなさんこんにちは山の頂日和です
今回は「月間不動産」の気になる記事から身近な財産を水害から守るについてのお話です
■水害リスクの現実
約2兆1,800億円 これは令和元年における水災害の全国被害総額で、統計開始以来ワースト1位の被害額となりました。日本では1時間に50ミリを超える短時間強雨の発生件数が30年ほど前と比べて1.4倍になっており、今後その発生件数は2倍以上に増加することも予測されています。
つまり、これから起こりうる水害から身近な財産を守るにあたり、水害はさらに増加・深刻化する可能性が高いこと、水害はいつどこで起こるかわからないというものではなく、比較的に対策を講じやすい災害であるということです。
■財産を守るため、私たちにできる災害対策
①避ける
自分が管理する土地や建物といった財産を守るため、周囲にどんな水害リスクがあるかを把握することが重要です。
[重ねるハザードマップ]
国土交通省が」提供するオンラインサービスで、水害に関するあらゆる情報を一つの地図に重ねて表示できる優れたハザードマップです。このマップ上には「洪水浸水予定区域」「家屋倒壊等氾濫想定区域」「区域ごとの浸水継続時間」などが表示でき、土地ごとのリスクの特徴を把握するのに役立ちます。これらの情報の中でも、とりわけ「想定浸水深」と「浸水継続時間」のシュミュレーション情報は浸水対策を検討する上で重要な役割を果たします。
[住宅・中低層集合住宅などの水害対策]
比較的小規模な建築物であれば、土地のかさ上げや、ピロティによるフロアレベルの高床化などが水害対策の定石となります。これらは設計段階から折り込んでおかなければならない対策ですが、すでに建っている無防備な建物でも、「隙間のない塀で囲む」+「開口部に止水版を設置できるようにする」という対策で浸水を防ぐ高い効果を期待できます。
■余はく
ハード面での水害対策は、地震対策などと比べると真剣な取り組みが始まったばかりという段階です。危険度の高い水害が身近なものとなってしまった今、ハード面での水害対策もより身近で導入しやすいものとなっていくといいですね。