悪い円安の付き合い方

みなさんこんにちは山の頂日和です

今回は日経の気になる記事から「悪い円安」、家計の処方箋についてのお話しです

■悪い円安とは

急激な円安進行が毎日の暮らしに暗い影を落としています。円安の影響は立場によって様々です。ただ今回は、輸入価格の高騰が身近な商品やサービスの値上げラッシュを引き起こす「悪い円安」の側面が色濃くなっています。

「悪い円安」と呼ばれるのは、円安が商品やサービスの値上げを引き起こしているからです。エネルギーや食料の自給率が極端に低い日本の場合、原油や小麦などの大半を輸入に頼っているのが現状です。一方で世界的なインフレで値段が上がっているうえ、大幅な円安で円に換算した時の輸入品価格が高騰し、国内製品も生産や流通の過程でガソリンや電気を使うため、値上げせざるを得ない状況に追い込まれています。

■円安の影響

円安の影響は立場によって変わります。わかりやすいのは企業で、輸出業者は海外販売で得た外貨を円に換えるため、円安が業績を押し上げます。逆に輸入業者は海外から仕入れる商品を買うために円を外貨に換えるため、円安は業績を圧迫します。個人の場合も影響は様々で、消費者からみれば輸入品の値段が上がるので円安はマイナスになります。ところが外貨資産への投資家の立場だったら、円換算の価値が上がるので円安がプラスに働くわけです。

■余はく

円相場を動かす2大基本材料とされるのは金利差と受給差です。まず金利差ですが、日米の金利を比べると、金利が高いドルに資金が流れやすくなります。高金利通貨の方が利息がたくさん受け取れるからです。FRB(米国の中央銀行制度の最高意思決定機関で日本でいうと日銀と同じ)が利上げに動きだし、日銀が大規模緩和政策を続ける現状では金利差が広がりやすくなります。円相場は戦争や経済危機、商品相場などが影響することにも注意が必要です。ちなみに現在は日米間の金利差が開き、日本では貿易赤字が続いています。このことが急激な円安の背景にあると指摘する専門家もいます。

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